出発

子育てをともに考えるニュースレター
2007年 1月号
て・くむ(te cum: ラテン語「あなたとともに」の意)

             愛された子どもは愛することができるおとなになる    
                        海の星カトリック幼稚園 
             510−0063四日市市十七軒町2-4 
                         059−354−1726
                     園長  神馬  久美
         http://www.cty-net.ne.jp/~umi-hoshi/ 


1月の聖句私が来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招いて悔い改めさせるためである。
     〔ルカによる福音書 5章 32節〕
                                          
主の御降誕と新年にあたり、皆様のご家庭が神様の恵みと平和に満たされますようお祈りいたします。
 「私は立派な人間じゃないから(キリスト教の)信者になんてなれません。」と、おっしゃる方がありますが、ちょっと待って!自分はどうしようもないと思っている人、もう誰も相手にしてくれないかもしれないと思うほど、ひどいことをしてしまった時にこそ、招いてくれる方がイエス・キリストです。聖書の中にも、皆からさげすまれている人や私腹を肥やして嫌われている人の前にイエスが現れる場面が何度か記録されています。「(友人として)あなたの家に行くよ。」とイエスに言われ、「こんな私のところに?!」と驚いているうちに、それまで体験したことのない喜びで満たされ、すっかり回心(文字通りくるりと方向転換!)するのです。
もちろん、イエスに倣って自分の財産、名誉、命もすべて他の人のために捧げ、「立派」といわれる人になった聖人や信者がいるのは事実です。しかし、人間は弱い者、絶えず失敗し、人を傷つけ、間違います。落ち込んでいる時、どん底に居る時、もうだめですと叫びたい時に「わかるよ、その気持ち!」と言って優しく肩を抱いてくれる方がイエスです。そんな時は、偉大な神様の前に出ることなんてとてもできないのが人間なのです。だから、「わたしが一緒に居るじゃないか。」と伝えるために、神様が人間イエスになって来てくれたに違いありません。今年も、「弱い私ですから、頼みますよ、一緒に居てくださいね。」と祈りつつ出発です。

♪              ♪すてきなようちえん♪
                ♬
★ 聖劇はこの園では何十年もの間、受け継がれています。せりふや歌がみんなのお気に入りなので、あまり変えないようにしています。おうちで中学生や小学生のお姉ちゃんお兄ちゃんと一緒に歌っていると聞くとうれしくなります。「はかせ」役を演じたSくんは卒園生であるパパも「はかせ」だったそうです。「そうだよ。パパは『はかせC』、ぼくは『はかせ②』だけどね。」とにっこり。もちろん、せりふも堂々と言えました。
★ 大きな声で演技を立派にこなしたすみれぐみさん、たくさんの曲を元気よくきれいに歌いきったばらさん、迷わずに、考えて動くことができた羊のゆりさん、みんなすばらしい力をみせてくれた聖劇でした。また、裏方の役員のおかあさんたちはスポットライト、幕引き、背景など的確な動きでサポートしてくださいました。着替えをお手伝いくださった方にも感謝です。
★ すみれのCちゃんはトイレのスリッパを並べてくれます。誰も見ていないときにきちんと並べてくれます。ありがとう!
★ ばらのHくんのおとうさんから聞きました。お食事の時お祈りを必ず唱えているHくんは、お父さんが忘れると「まだおいのりしてないのにたべちゃだめだよ。」と制してくれるそうです。
★ ゆりのSちゃんが一度「食べない。」と言ったらお弁当に再び手をつけることはまずありませんでした。ところがこの日のつやこせんせいの言葉は魔法のようでした。「Sちゃん、あしたで4さいになるんやね。がんばってたべてみたら? おかあさんよろこぶよ。」Sちゃんは黙々と食べ始め、ついにお弁当箱はピカピカ。お母さんによれば、朝調理中のお弁当を見て食べないと宣言していたとか。「4さい」のパワーはすごい!
★ kちゃんのおかあさんにいただいた「わた」の苗をプランターで育てていました。夏休みに花が咲き、秋に実をつけて、やっとぱちんとはじけました。それはそれはやわらかい、ふわふわで真っ白なわた。みんなで少しずつ分けてほっぺたにあて、うっとりしながら感触をたのしみました。                                  
☆    クリスマス会聖劇と親子コンサート『オマチマンがやってきたクリスマス』、クリスマス礼拝にご参加ありがとうございました。
☆ 12日(金)は人形劇、劇団すぎのこのオペレッタ人形劇と絵話。小さいお子様もご一緒にどうぞ。なお、母の会にあたっていますが、英会話を午後1時からに変更し、その後合流とします。
☆ 31日(水)は防災講座です。止血、人工呼吸、異物除去など基本の応急処置を消防署専門チームが来て指導して下さるまたとない機会です。万障繰り合わせて、ご参加ください。
☆ 17日(水)の「冬のお楽しみ会」には地元福寿会(老人会)から32名が訪問されます。伝統的な遊びを子どもたちに教えながら一緒に遊んで下さいます。マジックを見せていただきおやつをご一緒して、12時10分に一斉降園となりますので車コースさんはヤマダ電機屋上に駐車してからお迎えをお願いします。
                               

The biblical phrase of this month I have not come to call
respectable people to repent, but outcasts. (Luke 5:32)

God grant your family his grace and peace throughout the
new year.
Some say that they are not good enough to be Christians.
Wait a minute. Jesus comes to the people who think they
are worthless. In the Scripture, Jesus often found those
who were looked down upon or the outcast, called upon
them and even told that He was going to stay with
them as their friend.
Being filled with such wonderful joy, they would
convert (turned around their hearts). It is true that
there are a lot of ‘good enough’ people or saints, but
they are the ones who chose to follow Jesus and offered
their life and all.
We are all weak. We make mistakes, hurt others, and fail.
In our total despair, Jesus comes and say, “I know how
you feel,” with His arms on our shoulders. As we feel
too much distance from God, God himself comes close to us
in shape of ‘human’ Jesus in order to tell us, “I’m
with you, you know?” I now step forward saying, “Be
with me this year. I rely on you!”

♪Sutekina Yochien♪
★ Our Christmas play is so popular that we cannot
make much change for many years. Children sing the tunes
with their brothers and sisters at home. S-kun who
played a part of a wise man was proud of his father who
was a wise man at the play when he was at Uminohoshi
Yochien as well. He said, “ My dad was ‘wise man C’
while I am ‘wise man No.2.” Needless to say, he did
a wonderful job.
★ C-chan at Sumire-gumi places slippers in the
restroom in order. She does it when nobody is around.
I’m proud of you.
★ H-kun at Bara-gumi stops his father, saying
“You should not star eating before you say the prayer.”
★ It must be a special magic that Tsuyako sensei
used when S-chan eat all her lunch. She had declared
her mum that she would not eat it in the morning, and
when she does she means it. In fact, Sensei said,
“You are going to be 4 years old tomorrow, aren’t
you? Mum will be happy to see your empty lunch box.”
★ Nice white cotton bulbs finally appeared after
the flowers in summer and green hard fruit in autumn.
Children shared the cotton, put it on their cheeks
and enjoyed the soft touch.

☆ Your attendance at our Christmas play, Concert,
and Christmas Worship last month certainly meant great
encouragement and joy to your children and to us.
Thank you.
☆ You are invited to our “puppet operetta”
featured by a professional group at 2 o’clock
on the 12th.
☆ A rescue team of Yokkaichi Central Fire Station 
will come and give our mothers the first aid training
at 10 on the 31st.
☆ 32 members of Fukujukai (senior citizens club)
will visit us on 17th. They will show our children how
to play with traditional Japanese toys, such as tops
and beanbags. They will enjoy a magic show, have snack
together before all mothers come to pick them up at
12:10. Please park your cars at Yamada Denki for
pick-ups.

  お母さんセミナーについて

 2学期の終わりにお知らせしましたように、来年度より「お母さんセミナー」を海の星カトリック幼稚園で開くことにしました。後ほど、講師の紹介を含めて詳しいお知らせを配布いたします。
このセミナーは、在園中だけにとどまらず、卒園後も、お子様が思春期を迎え成人するまでの、いわば、「一生涯の子育て」を支援していける方法として、ひとり一人の子どもをたいせつに育てようとしている幼稚園が自信を持ってお母さんに提供するものです。
 子育ての情報もさまざまな価値観も溢れかえる現代、「よいお話」として子育ての講演を聴いてその場では感動しても、実生活に生かしていくためには強い意志と決断が必要かもしれません。いつしか、自分流のやり方になっているように思えて行き詰まり、不安になるかもしれません。
 このセミナーは、講師のお話を聞いてノートをとるという形式ではなく、自分で「心に体力をつける」ためのトレーニングをさまざまな方法で体験していきます。「幸せを生きるためのセンサーを磨く」と講師は説明されています。
 専門の講師を招きますし、参加者には責任を持って出席していただきたいので、有料です。月1回、年間10回コースで、1回あたり1000円です。(これは海の星ための特別価格にしていただいています。)月1回、ケーキと紅茶を我慢して2時間を自分への「一生もの」の投資としてみてはいかがでしょう。その意味では格安といえるでしょう。ベビーシッター料金は200円程度で検討中です。
 卒園生のお母さんもぜひおいでください。全体で、セミナーとして適当と思われる15、6人までを定員とさせていただきます。
 
自分をいとおしい存在だと思えたり・・・少し元気になって子どもをゆっくり抱きしめたり・・・
いとおしい人にあたたかいものを渡してゆきましょう  あたたかいことを体を使って行動してゆきましょう
あなたのまわりはゆったりと動き出し  おだやかな時が訪れることでしょう       
文:嘉成 頼子 講師(セルフエデュケーションプランナー)
         


  ほっとしてみましょう

ぞうさん」や「やぎさんゆうびん」「一年生になったら」などの詩でおなじみの まど・みちおさん を知っていますか。現在97歳のまどさんは、海の星の子どもたちのような透き通った感性の持ち主です。彼の詩に出会うたびに読む自分も浄化されていく気がします。集英社文庫『いわずにおれない』はまどさんが編集者と語る対談をまじえた読みやすいお勧めの1冊です。

     ♪もうひとつの目
  
  はたらきとおして
  こんなに小さくなった せっけんが
  あたしの目には どうしても
  せっけんの 
  おばあさんのようには 見えない
 
  せっけんの
  あかちゃんのように 見えて
  かわいい
  ばかな目だなあ
  と 思うけれど
  そう 思うことが できるのは
  もうひとつの すばらしい目が
  見はっていて くれるからだ

  いつも
  あたしたち にんげんの
  心のまん中に いて



    ♪ かいだん

  この うつくしい いすに
  いつも 空気が
  こしかけて います
  そして たのしそうに
  さんすうを かんがえて います