緑キラキラ、笑顔キラキラ

子育てをともに考えるニュースレター

2008年 5月号

て・くむ (te cum: ラテン語「あなたとともに」の意)

             
               愛された子どもは愛することができるおとなになる    
                  海の星カトリック幼稚園 
                   〒510−0063四日市市十七軒町2-4 
                    TEL.059−354−1726                                 園長  神馬  久美
        http://www.cty-net.ne.jp/~umi-hoshi/ 

5月の聖句         
 安心しなさい。わたしがあなたといっしょにいるから。                      〔マタイによる福音書  7章 7節〕
                                            
 聖母マリアの月、5月。マリア様は、イエス様が幼い時ずっとそばにいました。イエス様が十字架につけられて殺された時も最後までそばにいました。お母さまとして、「いっしょにいること」をつらぬかれました。上の句はイエス様のことばで、イエス様の別名は「インマヌエル=神はわれわれとともにいるという意味」だそうです。私たちには「ともにいる」といえばお父さんよりむしろお母さんのほうがぴったりくるせいか、世界中でマリア様は「母」の代表として崇敬されています。実は神様は厳しく「裁くかた」ではなく「どんな時もともにいるかた」しかも安心させてくださる優しい母のようなかたなのです。愛とは「ともにいること」です。 

            ♪すてきなようちえん♪                            (園で見かけたすてきなできごとをご紹介します。)

★ 「みて、みて、きょうは・・・ぱきぱ・きにした!」と、eくんがお弁当箱を持ってわざわざじんばもんばの部屋に見せに来てくれました。ほんと! 苦手な卵焼きが入っていたはずなのに、すっかり食べてピカピカでした。お母さんが喜んでくれるようにと、みんながんばっています。
★ 「あしたもまた、くるね!」そういって、ゆりぐみ(年少)さんは靴箱のところにひとりずつやって来ます。上手に靴を履き替えきちんと並んで待つことができるようになりました。
★ 登園してきたyくんが聞きました。「ねぇ、もうせんせいもどってきた?」お母さんによると、昨日帰りがけに家庭訪問に出かける先生の姿を見たのだそうです。「せんせいはようちえんにすんでいる」と思っている子はたくさんいます。
★ すみれ(年長)の男の子が数人スクーターを数台上下逆に並べ、何か始めました。ばら(年中)の男の子が並んで、「バナナにしてください。」などと頼んで待っているようです。なんと、「かきごおりやさん」とのこと。タイヤを回すと、砂が落ちてくる仕組みです。おいしそうなかき氷が次々と売られていきました。学年を超えてこんなに楽しそうにあそべるのは、ほんとにすてきです! 最近、とっても自然にきいろ(年少)、あお(年中)、きみどり(年長)の帽子が入り乱れて遊んでいます。
蚊取り線香を掛けに砂場に行って、藤棚の藤が見事に咲いているのに気がつきました。nちゃんに「知ってた?きれいだね。」と聞いてみると、「うん、わたしね、ぶどうかなとおもったの。ぶどうむらさき、きれいね。」おぉ!「ぶどうむらさき」とは、優雅な表現であります!

☆ 家庭訪問のご協力ありがとうございました。子どもたちは担任との親しさが一段と増したようです。
☆ 保護者のための講演会、マリア祭とその聖歌の練習に、ぜひ、奮ってご参加ください。聖歌練習は朝のわずか30分ですが、たくさん来てくださると、みんなで張り切れるのです! 子どもと自分の笑顔のためにも、歌はいいんです。
☆ 『ほしまつり』の準備が始まりました。協力会の役員さんたちはアイデアを出し合い楽しいゲームを企画中です。ゲームや販売のお手伝いを30分ぐらいずつお手伝いいただける保護者の方を募っています。どうぞご協力ください。

   
     海の星』で大切にしていることを日常の
      風景から取り上げてみました。
      やっぱり、「愛することはともにいること」ですね。

「ありがとう」   このすてきな、魔法のことば

幼稚園の花壇にできた赤いジャガイモを収穫しました。連休の前のおいしいうちに、ということで、ゆでてぱっぱっと塩を振りました。小さ目のは一個ずつ、大きいのは半分にすれば、ちょうど全員にあたります。そおっと見に行くと、「おいしい。もっとないの?」などと言いながら、みんなパクパク食べています。最後のすみれさんも食べ終えたようなので、台所を片付けていると、「せんせい、おいもつくってくれて、ありがとう!!」と大きな声。Aくんが遊びのブロックを持ったまま、わざわざ私のところに掛けてきて言ってくれたのです。
 お帰りの時間が来て、教室の前を通ると、たくさんの子が押し寄せてきました。「おいも、ありがとう!」「ありがとう! かわもたべたよ。」「おいしかった!」「ホクホクだった。ありがとう!」・・・口々に何回も「ありがとう」を言ってくれました。それはまるで「ありがとう」のでっかい花束をもらった、いえ、花園に入ったようでした。
 わたしはゆでただけよ。育ててくれたのはかみさまだよ。
 それにしても、「ありがとう」は、元気と笑顔をくれる魔法のことばです。わたしも、もっともっと、「ありがとう」を言うことにしましょう。


「しかる」   ともにいて、一緒に立ち直る ともに育つ


おかたづけの音楽が鳴っているのに、黒山の人だかり。
「だめだよって、いったのにやめないの。」と、困った顔のNちゃん。見ると外の水道の横、排水桝(ます)には上までぎっしり砂が詰まっています。どうやら、二人の子どものいたずらのようです。どんどん水がたまるところに砂を入れたらどのくらいたまるかな、と興味をもったのかしら。
叱る時は、まず子どもの目の高さまで、自分も姿勢を低くします。威圧感を与えないためです。そして、
「これは、こまったなぁ。雨が降ったらここに流れるはずだけど、これでは流れない。どうなるかな。」と聞いてゆきます。「どんどん水があふれてあふれて、幼稚園のお部屋にも水がいっぱいになるね。」と、対話していくと、悪いことをしたと分かるのです。蚊の泣くような声であっても、「ごめんなさい。」が聞こえたら、叱り時間は終了。
見ていた担任は、「叱られている時、ちゃんと、神馬先生のお顔を見なさい。」とフォロー。それから元気な声に切り替え、「さぁ、みんな手伝って!」と、声を掛け、桝のふたを開けました。子ども達は一斉にスコップを持って、次々と砂をかき出し、手押し車で砂場まで運んでいました。
ちゃんと後始末をしたこと、しかも、みんなが自分のやってしまったことのように一生懸命元通りにしてくれたのはさぞうれしかったことでしょう。「みんなに迷惑掛けることはもうやらない!」という、清々しい決心をしたことでしょう。
 叱る時はなぜ悪いのかを考えさせ、真剣に伝える。そしてきっちり責任をとらせるまで徹底的に付き合いましょう


 「ほめる」    ドーパミンが噴出。脳が活性化。
 
NHKテレビの人気番組「プロフェッショナル」に出演中の茂木太郎さんは脳の研究の権威です。よい人材を育成するためには「ほめのアスリートになれ。」と言っています。世界的な研究でも、ほめられると脳の中にドーパミンという物質が大量に出てきて人は大いによい気分になってリラックスし、コミュニケーションや仕事に大きな効果があるそうです。動物でもほめられると、その直前にしていた行動を繰り返そうとするそうです。「アスリート(運動選手)になれ」とは間髪をいれずに、的確に、たびたびほめなさいということです。
 さあ、今日は子どもさんを何回ほめましたか。ほめることが見つからない、ということはぜったいありませんよ。探してみてください。山のように出てきます。ほめたほうも必ず、しあわせな気分になるのですから、実行しない手はありませんよ。
今日も園では「やったね。」「かしこい!」「やさしい!」・・・と、ほめことばが飛び交っています。



The biblical phrase of this month—
Don’t be afraid. I am with you. (Matthew 14:27 1:23)

May is the month of Mother Mary. She was always with Jesus
in his childhood. She would stay with him even when he was
crucified. This phrase is what Jesus said. He was called
Immanuel, which means ”God is with us.” Mother Mary may
be loved as our mother, who is to stay by our side. We
should say God is like our mother who is always with us and
cares us, rather than someone who watches and judges us.
To love someone is to stay with him.

     ♪Sutekina Yochien♪

★ e-kun came to show me his empty lunch box, telling
me that he finished everything as Paki paki. Yes, it
certainly was shining, Pika pika. He even ate rolled eggs
that he doesn’t like. Every child tries to eat up his
lunch to make his mother happy.
★ “I’ll be back tomorrow,” declare Yuri children,
changing their shoes skillfully nowadays. They can wait on
lines as well.
★“Has our teacher ever been back?” asked y-kun in the
morning. He seemed to have seen his teacher going out to
visit one of the children’s homes. Many children believe
their teachers live in the kindergarten.
★   “I want Banana flavor, please.” Sand comes down
just like the crashed ice from the “machine” that Sumire
boys made by setting some of the scooters upside-down.
Bara children are customers. It is so nice to see our
children mix very well among three classes and play
together..
★ I found the wisterias and asked n-chan if she
knew that they are in full bloom. She said, “Yes, I
thought they were grapes. They are as purple as grapes.”

Just To Remind You
☆Visiting your homes helped us build up better
communication and intimacy with your children.
Thank you very much.
☆Be sure to attend the lecture meeting for the parents,
St. Mary’s Festival and the choir rehearsals for
the ceremony.
☆Voluntary mothers to help out Hoshimatsuri for about
30 minutes are welcome. Please let us know, or tell
your Yakuin-san. They work hard to plan and make it
a very happy festival for our children.