今日は節分

オニはそと! そとってば!


オニがきたよ!

朝からソワソワしてる子がいます。そう、今日はオニさんがうちの幼稚園にもやってくるのです。「みんな、おりこうだから大丈夫。」とは思うけど、やっぱり、怖いのです。

いよいよ、オニさんから電話が入りました。ちょうど、みんながポケットに豆を入れてお外に並んだときでした。先生が言います。「オニさんが、お庭にお手紙を隠したから、探して、って。」ワーっと散らばった子どもたちが大きな封筒を探し当てて持ってきました。オニの絵がサインの替わりについています。
手紙を読んでいると、来た来た、なんて怖い顔! オニが探してる、「お友達をたたく子」なんていないのに、「おかたづけをしない子」もいないのに…。「こわくないよ。」と、思っても怖いのです。先生のエプロンにしがみつく子、とにかくワーワー泣いてる子、でも、勇敢なTくん(年少)は、オニに突進。懸命に戦っていました。「まめ!まめ!」と先生に言われて、あわててみんなはあの言葉を思い出しました。
「オニはそと! オニはそと! そと!・・・」
勇気ある男の子たちはオニの周り2メートルほどのところをぐるぐる回って豆を投げています。おやおや、オニさんも走るのをやめて、みんなの顔を見ているみたい。なんと、Yくんはオニさんに握手を求め、オニさんたちもゆっくり手を振りながら、園庭からどこかに消えてゆきました。
ああ、やれやれ、みんなは(ヒクヒク泣きじゃくっている子も)いっしょにお部屋に戻り、手を洗って豆をいただきました。