おかたづけ

おかたづけ、おかたづけ

 朝9時からの20分ぐらいが登園のラッシュです。「おはよう!」「おはようございます!」と、声が響きます。ようやく園の生活になれてきたゆり(年少)さんも、もう泣いている子はいません。「ママ、バイバイ!」とか、「もう、いってもいいよ!」とか言いながら、お母さんとわかれて、靴を履き替え、帽子、カバン、水筒などをそれぞれの場所に置いて、もう言われなくても出席シールも貼って、トイレのタオルを掛けにいくと、カラー帽子をかぶって外で遊びます。
 10時ころまで、年長、年中、年少はお庭でいっしょに遊びます。だんだん、ルールも教えあって、譲りあって、上手に遊べるようになってきました。
 さて、10時をすぎると、アナウンスが入ります。
 「おはようございます。おかたづけのじかんになりました。みんなでおかたづけをしましょう。」
 これが言いたくて、先生が放送の機械に近寄るのを見た子はさっと走っていき、アナウンサーになるのです。10人もあつまってアナウンスするときもあります。
 「勇気の鈴がりんりんりーん!・・・」と音楽が流れます。
 すると、いっせいに遊びが終了。すべての子どもがあらゆるおもちゃを集めて、両手にいっぱい抱え、あちこちから集合します。スコップ、大きいシャベル、バケツ、ざるなど、おもちゃを分けてかごにいれ、ボールもスクーターも手押し車もすべて所定のばしょに納まるまで、5分もかかりません。
 今日見ていると、ゆりぐみさんもちゃんとやっています。写真を見てください。同じ方向に進んでいます。この時間に先にお部屋に戻るのはルール違反。お部屋に入りかけていた子もわざわざまた靴を履き替えて、外の道具をみんなと一緒に片付けます。残っているものはないか、年長さんたちは特に気をつけて、何度も確認しています。この真剣な表情、一生懸命さが「海の星」らしさだな、って思います。