タラントのたとえ

聖書の「タラントのたとえ」を物語りにしてある紙芝居をばら組さんの「神様のお話」の時間に読み聞かせました。
大好きなクマのおじいさんから、犬は五つの袋に入ったお金を、ネコは二つ、小鳥はひとつ預かって、「私が旅をしている間、このお金を他の人が喜ぶことに使いなさい。」と言われました。犬はよく考えて畑を買い、仕事のない犬の仲間を呼んできてたくさんの花と野菜を育てて売りました。ネコは小さい家を買って、お得意の料理をしてみんなにおいしく食べてもらうことにし、やはり仕事のないネコたちもいっしょに働かせてあげたので、皆に喜ばれました。
さて、ばら組のみんなは、真剣に聴いて反応してくれます。「小鳥さんは、ひとつしかもらってないよ。」そうです。どうせひとつの袋のお金じゃ何もできないと、小鳥はおじいさんが帰るまで、土の中にお金を埋めておきました。さて、3年たち、おじいさんが帰ってきたたとき、犬は、たくさんの花と野菜が売れていました。ネコも同様にお金を四つの袋に増やしていました。おじいさんは犬とネコをほめ、小鳥には「どうして何もしなかったのか。お金はなくしてしまったとしても一生懸命に人の喜ぶことをしたほうが私はうれしいんだよ。」とさとしました。
子どもたちは次々と言ってくれました。「小鳥は口でしか持てないから、ひとつの袋でちょうどよかったんちがう?」「畑かレストランでお手伝いすればよかったのに。」「あっ、畑のお野菜をレストランにあげたら、喜ぶね。」「レストランで小鳥が歌うほうがいい。」・・・たくさんのいいアイデア。みんなも神様からそれぞれの才能、特技をもらっています。他の人と同じにはできなくていいんだよ。自分ができることで他の人が喜んでくれることが必ずあるんだよ。・・・お家の人がどんなとき喜んでくれたか、これもまたたくさんの発表がありました。
聖書の中のたとえ話ですが、子どもはちゃんとわかってくれるようで、嬉しくなります。他の人が喜ぶことを進んでしようとするこの素直な子どもたち、とってもすてきですね。