11 かくれがの工夫

今日はお天気がいいので、10時のミサの時間まで、庭の松の剪定をしました。疲れて午後は眠りました。

 考えました。お母さんは、ほんとにつかれているだろうな。子どもも「ひとりでちょっと休みたい」と、思うことがあるだろうな。と。自分のベッドに行ったら「あ、休んでいるんだね。」と家族がわかり、そっとしておいてあげるというルールを作るといいですね。

 そこで、子どもの隠れ家もあるといい。基地を段ボールで作るという案をお話ししましたが、今日はもっと場所を取らない、テント村の提案です。右の写真のように、新聞紙と、ガムテープ、あればラップの芯を補強用に準備します。

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 新聞紙は長い方の辺をあわせたまま、3枚ずつをずらして9枚並べ、くるくると巻いて柱にします。このとき、下のほうを強くしたいので、残してあったラップの芯を巻き込んでおき、テープで留めました。三本では、不安定で失敗。四本にして、上をガムテープで留めてから伸縮性のテープで巻いてできあがり。しっかり固定したい場合は下にゴムをつけるか、床に養生テープなどで貼り付けるといいでしょう。左のようにシーツなどをかけて、入り口は洗濯ばさみで開閉するしかけです。基地にして遊ぶのもよいし、ひとりになって休みたいときはお気に入りのぬいぐるみと一緒にこもることができます。邪魔になるときは、たたんで隅に寄せておくこともできます。

 明日から担任がお電話をかけます。みんなの元気な様子を知りたいです。先生たちもこれからもっとよい保育ができるように、今、勉強をして準備しています。もう少しの間、頑張りましょう。お母さん、無理せず休むのも工夫です。

 

そ・れ・で・も奮闘記 (第10回)

 次の日は、少し散策をしました。ティオマン島は南北39km、東西12kmの島だそうです。当時は突然行きましたから、島がどれほど広いのかもわかりません。とにかく、海岸を歩けば島だからいつか戻ってくるだろう、くらいのいい加減な判断で出発。幸い、きれいな入り江があり、そこの砂浜はほんとうに真っ白。海から打ち寄せられたような植物のゴミひとつさえ落ちていないし、貝殻もない。これ、砂ではないのかな? よく見るとそれは珊瑚の死骸というのか、大きい塊は珊瑚の形をしています。子どもたちは、「これ、コアラみたいかたち。」「わぁ、大きいのがある。」と、珊瑚を見つけて拾いました。それはそれは、美しい島の一部です。この島にあるのは手つかずの自然です。

 「のど、かわいたね。」もう少し行くと小さなお店がありました。日本の田舎の駄菓子屋さんのような感じです。コーラの看板がある。「コーク トゥー」もう、英語がつうじないのはわかっているので、ピースサインの指をあげてそう言うしかありません。ニコニコしたおばあちゃんがさしだしてくれたのは、確かにコカコーラだったのですが、あったかい!そうか、わすれていた。島には昼間電気が無い。つまり冷蔵庫などどこの家にも店にさえ無いのだ。これが島のくらしだったと納得し、その不思議な味の飲み物と、子どもたちはとっても甘そうな柑橘類の絵が付いている紙パックのジュースを分け合いました。「島は広そうだ。」ということで引き返し、夕方までにシャレーに戻りました。

 この夜もまた、おきまりのナシゴレンを食べて、更けていきました。さて、そろそろ帰るフェリーの情報を...と夫は考えていたようです。私は定期便が1日1往復はあるものだと思い込んでいました。 ~つづく~