さくらんぼ?

あっ、こっちにもあった!

 早く登園して、お庭に出てきたすみれ(年長)組の男の子が、「せんせ、これなに?」と小さな実を見せてくれました。なんと、きれいに熟したさくらの実。「ブランコのところにあったよ。」とのこと。
 この大きな木に、さくらんぼがなるのかな? 毎年、小さな「さくらんぼの赤ちゃん」とみんなが呼ぶマッチ棒のような実はたくさん落ちてしまうのです.
 「これは、さくらんぼだよ。ちょっと、なめてみる?」と、言っても、みんなよくしつけられていて、「だめだよ、きたないかも。」というのです。
 そこで、水できれいに洗って、まず、私が少しちぎってなめました。すると、「ぼくも。」「ぼくも。」とみんな寄ってきました。「あまい。」「うまっ!」「おいしい。」・・・と、口々に感想をのべ、ちょっと唇のまわりを赤くしていました。もっとなっているかな、と探すと、キラキラ光る赤い実が3つ、4つ葉っぱの間から顔を出しています。
 ちょっと、すくないね。
 「69個あったら、どうする?」
と、Rくんがニコニコして言いました。
 みんなで、たべてみたいね、というやさしい気持ちが嬉しい、朝のひと時でした。