子育てをともに考えるニュースレター
2008年 ４月号
て・くむ（te cum: ラテン語「あなたとともに」の意）
愛された子どもは愛することができるおとなになる。
海の星カトリック幼稚園
〒510−0063四日市市十七軒町2-4
TEL.059−354−1726
園長 神馬 久美
http://www.cty-net.ne.jp/~umi-hoshi/
４月の聖句
もとめなさい。そうすれば与えられます。探しなさい。そうすれば見つかります。 〔マタイによる福音書 ７章 ７節〕
子どもが、「ねえ、お願い。〜につれていってよ。」とか、「どうしても、〜を買って欲しい。」と、何度も何度も頼む時どうしますか。親ならば、それが本当に必要か、今すぐ必要なのか考えます。しばらく待って忘れてしまっているようなら、それほど重要なものではなかったことが分かります。しかし、「お願い、一生のお願い！」などと言って子どもが真剣に何ヶ月も頼んでいると、「それほど言うなら、悪いことではないだろうし･･･。」と、できるかぎり希望をかなえてあげるのではないでしょうか。
イエスさまはおっしゃるのです。神様は天におられるあなたの「お父さん」ですよ。あなたが何度も何度も真剣に頼むことなら、あなたのためになるやり方で、かならずかなえてくださいます、と。「どうせ無理！」なんてあきらめるより、「お父さん」に親しくお願いをするほうがいいのです。どうしたらよいか迷う時、「どうか答えを教えてください！」とお願いし続けると、不思議と答えが見つかります。これは、私の経験から、本当です。
子育ては迷うものです。新しい年度も、その時その時の答えを皆様と一緒に探しながら、歩み続けたいと思います。
♪♪すてきなようちえん♪♪ （園で見かけたすてきなできごとをご紹介します。）
★ ゆりさんにとって、はじめての「ママとの別れ」の体験。自分のお兄ちゃんやお姉ちゃん、知り合いの上級生は頼りになる存在です。大声で泣いていたｙくんのそばにお姉ちゃんが来て、「なかないってやくそくしたでしょ！」と言いながらハンカチで涙をふいてくれると泣き止んでブロックで遊び始めました。ｈちゃんは、卒園したお姉ちゃんが、「ないてたら・・そん。そのあいだにいっぱいおもちゃであそべるんやに。」とアドバイスしてくれたそうです。ｅちゃんも、知り合いのｋくんが「まもってあげる。」と言って、そばについていてくれると泣き止んで遊べます。
★ 大きくなったばらぐみさんは、そっと、ゆりぐみの様子を見に来ます。ｈくんがつぶやいていました。「ゆりさんは･･･よくなく。でも･･･ゆりさんはかわいい。」
★ すっかり落ち着きと風格がでてきたすみれさんが、お片付けの時間になると率先して動き、重そうなおもちゃを進んで運んでくれます。布も手早くきれいにたたんで･･･。そのおかげで小さい子たちがものすごい速さで手伝います。
★ すみれのＫちゃんが「せんせいおはよう。」と入ってきました。じっと、見つめてくれていて、何か用事かなと思っていると、「まえがみ、きったん。」とポツリ。うわぁ、早く気付いてあげればよかった！ じんばもんばは、反省しています。Ｋちゃん、見せに来てくれてありがとう！
☆ 「図書だより」でご案内の通り、園では事務室脇の本棚から約５００冊貸し出しをしていいます。どうぞ、ご利用ください。絵本の読み聞かせは、０歳から１０歳くらいまで、ぜひご家庭で続けていただきたい習慣です。園でも毎日最低１冊は読んでいます。読むこと、聞くことで、かかわりと信頼、集中力と知恵が着実に育ちます。
☆ お母さんのための英語サークルは２５日（金）から始まります。午後２時から３時、お家で子どもとできる会話が中心の楽しい英会話です。最初の１０分ほどで園児が聞いている「かみさまのおはなし」の内容もお伝えしてゆきます。お問合せは，遠慮なく園長まで。講師は卒園児のお母さんでもある、清水マフェ先生。講師謝礼として、１回５００円です。
☆ 本紙前号でお知らせしましたとおり、子育て相談は、ＮＰＯ法人日本子育てアドバイザー協会認定子育てアドバイザーの神馬が随時受け付けます。在園児、卒園児は無料（１回４０分 一般のかたは１，０００円）で、相談の秘密が守られます。イライラしたとき、元気になりたいとき、違う見方をしてみたい時、喜んでお聴きします。電話でご予約ください。
☆ 体育指導が５月から始まります。今年の担当は石川大悟インストラクターで、正課指導の日は朝９時から午後１時過ぎまで園にいて、授業のほか子どもの遊びや昼食にも参加してくれます。正課体育指導の日は、体操服で登園してください。
「愛された子どもは、人も自分をも、愛することができるおとなになる。」と私たちは信じます。
始業式の後でもお話しましたが、日本の中学生は驚くほど自己肯定感が低いのです。海の星では「ありがとう。」とすぐに言える子がたくさん。きっとご両親も子どもに「ありがとう。」をつたえていらっしゃるのだろうな、と思います。
おすすめの一冊
『親の品格』 坂東真理子著 ＰＨＰ新書
読みやすい新書として、女性の爆発的人気を得た『女性の品格』の続編として、６６の具体例をあげて親しみやすい文体で書かれています。少子化、核家族、共働きによって難しくなってきた親子関係のあり方に、一本ピリッと通る信念が気持ちよく言い表されていて、子育て中のお母さんはもちろん，お父さんにもお勧めです。
The biblical phrase of this month—
Ask, and it will be given. Search, and you will find.
(Matthew 7:7)
What would you do when your child asks you for something
repeatedly?
You may wait for a while and see if he may forget it.
When he keeps asking for a long time, you would probably
decide to give it, knowing it should not do any harm to
him. Jesus says, “God is your Father. He would do
the same to you: Never give in but keep asking for what
you want with intimacy, and He would accept your wishes,
because he knows what is the best for you. Ask and beg
for God’s instruction and never give up when you are at
a loss. He is sure to give you the right answer.
We face many difficulties and problems in our childcare.
Let us look for the answer together to all the questions
one by one.
♪♪Sutekina Yochien♪♪
★ For many of the new comers, Yuri-gumi-san,
their brothers and sisters or the older children they
know are the most reliable persons at kindergarten.
Y-kun’s sister came close to him and dried his tears,
telling him, “You promised not to cry, didn’t you!”
He stopped crying aloud and started to play with blocks.
H-chan’s sister, who has just left for elementary school,
gave her advice, “It’s ‘a loss’, if you cry without
doing anything. Don’t miss a chance to play with nice
toys while others are crying.” E-chan also can play
happily, while K-kun at Bara, who is her friend and says
he will guard her, stays with her.
★ Bara Children came by and often looked in the
Yuri classroom. H-kun walked by, muttering, “Yuri-san
cry a lot….but…they are lovely.
★ Sumire Children knows that they are the
responsible, oldest ones, and so eager to do clean-ups.
So fast to pick up and carry away the big, heavy toys
and even fold up the clothes very skillfully. Other
little ones follow that good examples and collect toys
very quickly.
★ K-chan came in with nice “Ohayo!” She looked
at me for a while, but I didn’t know what she was up to.
Then she said, “I had my front hair cut.” It certainly
was ashame that I didn’t recognize it. Thank you, K-chan
for letting me know it.
Just To Remind You
☆Feel free to pick up picture books for rent for 2 weeks
at our library near the entrance. Read books to your
children as often as possible. It will build up their
concentration and wisdom as well as good communication
and reliable ties with their parents.
