子育てをともに考えるニュースレター
2008年 10月号
て・くむ(te cum: ラテン語「あなたとともに」の意)
愛された子どもは愛することができるおとなになる
海の星カトリック幼稚園
510−0063四日市市十七軒町2-4
TEL.059−354−1726
園長 神馬 久美
http://www.cty-net.ne.jp/~umi-hosi/
10月の聖句あなたがたは地上に富をつんではなりません。富は天につみなさい。
〔マタイによる福音書 6章 12〜20節〕
本当に価値のあるものは目には見えません。アグネス・チャンさんのお姉さん(医師)とお話した時期があります。お父さんが、教育こそが「宝」との信念をもっていて、裕福ではなかったので制服などはお下がりを着せていましたが、5人の子ども達にカトリックの学校に進学させ一流の教育を与えたそうです。大きな災害や戦乱で全財産を失う経験をした人は、ほんとうに大切なもの、人生を豊かにし、奪われない、形のないものに価値を置くとも言われています。
この世の財産を増やすことだけを求めていると、考えるのは、いかに他人よりたくさん儲けるか、です。ついには他人をだましてでも利を得ることに心が奪われます。最近相次いで報道されている食品偽装事件はこの例です。「信用」という目には見えない大切なものを無くします。他人を傷つけたうえに、自分も家族も取り返しがつかないほどの傷を負ってしまいます。
「天に富をつむ」人は、一番大切なものは何なのかを知っている人です。見えるもの、いつ壊れるかもしれない「セレブな」暮らしを求めるのではなく、かけがえのない家族、友人、力のない小さい人々のために、手と涙と汗を喜んで差し出せる人でしょう。
♪♪すてきなようちえん♪♪ (園で見かけたすてきなできごとをご紹介します。)
★ 体育指導の跳び箱。わずか、30〜40分の間に、ゆり(年少)組は指示のとおりに動くことができるようになりました。ばら(年中)組はがんばったら、ほとんどの子が2段の跳び箱を跳び、得意げです。すみれ(年長)組は、全員、パッと足を開いて跳び、着地ができるようになりました。お弁当の時、すみれのNちゃんに、「じょうずになったね。」と言うと、「まいにちれんしゅうしてるよ。」とのこと。「おうちで?!」「うん、パパがとびばこになってくれるの。」すてきなパパですね。
★ 「きんメダル、ぎんメダル、どうメダル」に、こだわっているばらぐみさん、お帰りに並ぶ時、1番は金、2番は銀、3番が銅と決めているようです。遅く来て、「えーっ! きんメダルになりたかった・・・」と嘆く子に、「7ばんめやったら、きんになれるよ。」とYちゃんがいいました。ちゃんと算数の学習になっています。すごい!
★ 初めて公園で運動会の練習をしました。ゆりさんのお遊戯が始まると、なんと、10人くらいのばら、すみれの子たちがトラックの外に並んで楽しそうにいっしょに踊っていました。広い空の下、笑顔がかがやいてすてきでした。
★ お給食の時間、ゆりぐみさんへ、すみれさんからの伝言が届きました。「きゅうしょくのおばさん、さかなのほね、みしるの(取るのを)わすれとったな。ゆりさんは、ほねみしれやんよ。せんせいがみしってやったら。」と。弟思いのAくんの言葉を先生が伝えに来てくれました。実は、すみれさんはばらぐみゆりぐみの子ども達をすべて弟妹のように思ってくれるのです。
☆ 新正北公園の草取り作業は雨上がりの曇天、約1時間ですっかりきれいにしていただきました。ありがとうございました。
☆ 運動会のお手伝い(会場設営、片付け)にたくさんお申し出いただきありがとうございます。当日は8時に倉庫の前に集合ですのでよろしくお願いします。
☆ 保護者の競技「つなひき」があります。大人の方はぜひ、奮ってご参加ください。気合が入って、危険が伴います。子どもさん、小学生は側に寄らないようにご注意ください。お元気なおじいさま、おばあさまの参加は歓迎いたします。
☆ 23、24日の保護者参観は2日間に分けています。こちらから指定する日に来ていただきます。
☆ハロウィンは園児だけ参加します。
☆ 掲示しましたように、園の給食業者は事故米や汚染米を扱ったとされる業者とは全く取引がありませんので、ご安心下さい。
「おねだり」に「がまん」どうしてますか。
子どもがお菓子やおもちゃの前で「かって!かって!」と大泣きしている風景は、最近あまり見かけません。親が何でも買い与えるようになったのでしょうか。一人の子どもには6つのポケット(両親と両祖父母の経済的後ろ盾)があると言われる昨今、何でも欲しいままに与えるのはよくないとわかりながら、つい甘くなってしまいがち。「我慢すること」を教えるにはどうしたらよいのでしょうか。
1つの提案はお金の大切さを教えるために、4、5歳から週ごとに定額の小遣い100円〜200円を与えて、お金の価値を体験させることです。お家で与える以外の物を欲しがったら、小遣いをためて買うように教えれば、「あと何回使わないで待つ。」という事がわかるようになります。案外、待っている間に興味がさめるものがあることもおぼえます。
重要なのは、「うち(我が家)のルール」と決めたら、他のお母さんの考えに揺れず、「うちはうち!」ときっぱり割り切ること。他の子が持っているものがすぐ欲しいと言う時に例外を作らないことです。分かるようになったら、お父さんはお仕事をしてお金をもらっていること、小遣いは家族の一員としての役割を果たしているからもらえること、おうちによってルールが違うことなどを折りに触れて話し、その子にあったお手伝いを決めて、責任を持たせるとよいと思います。
お金は無限に使えるものではないこと、自分の思い通りにならないことがあることを小さいうちから体験的に学ばせることはとても大切です。幼年期の金銭感覚が人生を左右することがあるからです。
英国では、「4歳から19歳までの金融教育」の計画が発表されたそうです。住宅投資やクレジットカードで個人の抱える借金が社会問題化しているのです。これは「対岸の火事」とはいえないはずです。
毎週月曜日は『かみさまのおはなし』です。
きれいに並んで、服装も整えて、お聖堂に行きます。入口で礼をし、正面で十字架のイエス様に礼をして、着席します。
聖歌を歌ってから、きちんと座って、おはなしを聞きます。おはなしのあとはお祈りをみんなで唱えて、静かに退堂します。
【ゆりぐみ】 かみさまってどんなかた? かみさまはなにをつくったの? かみさまはわたしたちがだいすきなんだね。どんなとき、かみさまはうれしいのかな。かみさまは、どこにいるの?・・・こんなテーマで、絵本や紙芝居を読み、考えます。
先日は『そらいろのたね』の絵本を読みました。きつねが「ここはぼくのうちやからね。だれもはいらんといて−っ。」と意地悪を言って子どもや動物達を追い出すと、そらいろのいえはどんどん大きくなって、「おひさまに、ぶつかるーっ!」と思った時、こなごなに壊れてなくなってしまいます。意地悪をされると、どんな気持ちかな。かみさまはどんな気持ちでみていらっしゃるのかな。「みんながかなしいと、かみさまもかなしい。」と。みんなが教えてくれました。
【ばら】 旧約聖書のお話を中心に、神さまをたいせつにした人々が神さまにいつも守られてきたことを学びます。「天地創造」「ノアの箱舟」「モーゼ」や預言者の物語をやさしく、楽しく習います。イエス様をこの世界に送ってくださった神さまの愛に気付いてゆきます。
先日は、有名な「バベルの塔」のお話しでした。かみさまよりも偉くなろうと思った王様が、大勢の人、牛を使って、たくさんの木を切り森や草原を破壊してレンガを焼き、高い高い塔を作らせます。上に登ってまだ天に着いていないので、もっと高くしようと思った時、突然、人々は別々の言葉で話し始め、塔作りはできなくなって、散り散りに去って行ってしまいました。これ以来、人々の言語は分かれてしまったと言われています。神さまはやさしい方ですが、神さまより素晴らしいものになろうとすることは愚かなことであるという意味です。人間の傲慢が自然破壊にも民族紛争にもつながるということを皆で考えました。
【すみれ】 新約聖書を中心にイエス様のなさったことを学びます。お話しされたたとえ話や、弟子達、友達、力のない人々に行われた愛に基づいた勇気ある行動を、絵本や紙芝居で聞きます。
先日は、新約聖書のなかにあるイエス様の語られたたとえ話を「ゆるしてあげましょ」という絵本で読みました。イジワールさんはやさしい王様に100万円もの借金を謝って、ゆるしてもらったのですが、今度は自分が1000円を貸しているビンボさんが「もうちょっと待ってください」と言っても、「だめだ」と言って牢屋に入れてしまいます。このことを知った王様はとっても怒ってイジワールさんを呼びつけて諭す、というお話。借金とは罪のことで、わたしたちは神さまにたくさんの罪をゆるされているのに、人の悪いところを「ゆるせない!」と思っていてはいけません、ということです。「そういえば、おかあさんはどんなにわがままを言って困らせても、何べんでもゆるしてくれるよね。」と、みんなでうなずきあいました。おともだちが、「ごめんね」をしているのに、「いいよ」と言えないのは、いけないね。神さまは悲しむね、と話し合いました。
もうすぐ おいもほりです。
土に触れ、自然の中で働くことは、子どもにもおとなにも、心の癒しをもたらします。持ち帰ったおいもは格別の味。どうぞ、親子で調理も挑戦してみてください。てんぷらよし、煮物もよし。ふかしてそのままでももちろん最高のおやつです。かわいい、おいもの茶巾しぼりを紹介します。
おいもを1センチの輪切りにしてラップし、電子レンジで裏表3分ずつ加熱し、つぶし、お砂糖と牛乳を加えてラップで包んでキュッとしぼると、とてもかわいく、おいしいですよ。子どもには調理の達成感があり、喜んでやってくれます。
分量は、5個分で、サツマイモ200グラム
砂糖 大さじ3、牛乳 大さじ3 です。
5分の1ほど取ってインスタントコーヒーを水で溶いたものを混ぜ2色あわせてもすてき。抹茶でもいいですし、生クリームやバターを混ぜるのも・・・。
自分で作ったものは、ぜったいおいしい!
The biblical phrase of this month— Don’t store up treasures
for yourselves on earth. But store up treasures in heaven.
(Matthew 6:21)
The most valuable things are invisible. Helen Chan, Agnes
Chan’s elder sister, told me that her father valued
education and sent all his children to Catholic schools.
Those who lost their property by disasters or upheavals
may learn to treasure the most important, invisible and
unbreakable things. You would only think of how to make
more profit, if you try to store up treasures on earth,
regardless of hurting not only yourselves but others,
loosing the most important things such as friendship and
even family. If you store up treasures in heaven, you
would always be willing to offer helping hands, tears and
sweat for your friends, beloved family, and the week
people around you, and you could grow to be better
persons.
♪♪Sutekina Yochien♪♪
★ Our children made such great progress on vaulting
horses. I said to N-chan, “You can jump so well!” She
said, “I practice every day at home. Daddy becomes
a vaulting horses, himself.”
★ Bara children seem to give titles of “the gold
medal”, “the silver medal” and “ the blond medal”
when they make lines to go home. A boy came and got
disappointed that he didn’t get the gold. Y-chan said,
“Line up at the seventh, and you’ll be the gold medal
winner.”
★ We go to the park for Undokai rehearsals.
When the Yuri children started their dancing, some Bara
and Sumire children stood around the track and danced
joyfully with them. Just To Remind You
☆ We thank the fathers who volunteered to prepare and
clean up at our athletic day. Please come to the kindergarten
at 8 o’clock..
☆ Our Open House is on 23rd and 24th, You will be told
on which day you are suppose to come in advance.
☆ Our lunch provider does not deal with the companies
who are said to have been selling the contaminated rice.