14 ほかの人のアイデア

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 今朝は職員皆で、園庭の整備をしました。花壇を耕し、落ち葉を掃除し、雑草を取り除き、藤棚の剪定や樹木の手入れもしました。最近子どもたちが遊んでくれないので、草やダンゴムシがすごい勢いで成長しています。来週みんなの顔を見るのを楽しみにがんばりました。

 3日間、担任からの電話に出ていただき、おうちの様子を聴かせていただいて、安心しました。皆さん、体調管理、生活習慣、運動など気をつけていてくださることがわかりました。ありがとうございました。

 自粛生活を「すこやかにゆたかにひきこもる」として前向きにとらえアイデアを出し合ってきました。

 Sちゃんは、トイレットペーパーを体に巻き付けてミイラになって遊んでいます。毎日1個使うとか。それも「教育費」ですから存分に楽しませてあげてください。

 Nちゃんも、新聞紙でドレスを作って遊ぶそうです。たくさん作ったらファッションショーができそうですね。トトロンルームの体験でやったように、帽子や冠もまたバッグもいいですね。

 お菓子や料理をお母さんと一緒にやっている子もいるそうです。おにいちゃんやおねえちゃんとお留守番ができるようになった子もいます。

 図書館がお休みで、絵本が読めないという声もありました。「教育費」がゆるせば、ネットで古本を買うと安く買えます。おとなが読んでも楽しい絵本が良いと、「世界一受けたい授業」で言っていました。この時期なら、「ガストンの気分を整えるえほん」のシリーズで『おこりたくなったらやってみて!』オーレリー・シアン・ショウ・シーヌ著・イラスト などお勧めです。このシリーズは家に置きたい絵本です。

 全日本私立幼稚園連合会がこどもがまんなかPROJECTで、「おうちでできる。おうちで楽しめる」コンテンツをアップしています。

https://youchien.com/info/info/mannaka/  から「AT HOME」バナーをクリックしてください。パスワードは mannaka です。つくる、楽しむ、食べる、よむのコーナーがあり、絵本も紹介されています。

 テレビの時間が増えてしまったとお悩みの方はこんな情報で気分をかえることもできます。家族で話し合ってみましょう。おとなは新型コロナウィルスの情報が気になるのでつい長くテレビをつけていますが、それを含めて、かわりに何をするのがいいか、子どもの意見を聞いてみてください。おとなにはスマホやラジオという別の手段がありますね。子どもの生活時間割を見直すこともそろそろやっておきましょう。

 

そ・れ・で・も奮闘記 (第13回)

 真っ暗な海に光が見えてきました。あれがホテル? そうか、ビルディングを想像してはいけない。広い敷地にポツポツと松明のような灯が。ボートは入江に到着、そこから行けとボートの運転士が言っているようです。ここから? ロビーとか通らなくてよいらしい。そこはもうレストランでした。籐で編んだテーブル、椅子が並んでいます。フランスとかイタリアの街並みの写真にあるパティオ風に、海にレストランがせり出しているということでしょうか。

 愛想のよいウェイターがメニューを持ってきて注文をきいてくれました。メニューにはひさしぶりに見る英語がのっている。読める。あまり種類はないが、知っている名前の料理があります。夫が読み上げます。「えっと、これは…スパゲッティ・ミートソース、か~、つぎは…」すかさず子どもたちの声「それがいい!」「それ、それ。」「ミートソース!」というわけで、子どもにはスパゲッティ・ミートソース、大人はハンバーグステーキだったかを注文。みんなもうワクワク、ソワソワしています。久しぶりにキャンドルディナー。テーブルクロスのような布もかかっています。

 そういえば、香港での外食は、ぜいたくでした。日本に比べると格段に安いということもあって、日本人の間でどこの店がうまいか、いつも情報が飛び交い、お客様が来たら、あの店、次はあのホテルの有名な老舗の日本料理屋とか、子どももあちこち週末には連れられて外食をしていました。せっかくだからと、中華料理を食べ歩き、それエビの踊り食いだとか、上海ガニのシーズンが来たとか、知らぬ間にわたしたちも相当なグルメになっていたのでした。そこへきて、この1週間のナシゴレンの日々・・・。

 ついに、食事が、大きな皿が運ばれてきました。子どもたちはもう目からよだれがでるかと思うほどに大きく目を見開いて皿の動きを見つめています。「うわぁ~!」と歓声。お祈りもそこそこに、「いっただっきまーす。」と取り皿にとって一口食べるなり、「おいし~ぃ、世界で一番おいしい。」「うん、さいこう!」「せかいいちのスパゲッティなの?ここ。」と感動。そして、黙々と、ガツガツと、食べる食べる…すごい勢いで食べました。冷たく冷やしたジュースもグラスで飲みました。フルーツもおいしい。ハエも追い払わなくてよいのです。ここは日中も電気があるホテルなのでした。

 「ティオマン島に来てよかったね。」と、帰りのボートで満足げに語る子どもたちを見て、わたしたちのなかの何かが変えられたような気がしました。あれもこれも、たくさんの不自由なこと、空腹や不安も、そして一皿のスパゲッティにこんなに感動したことも、全部必要だったのだ。わたしたち家族には必要だったのだ。これで、何事もなく帰ることさえできれば…と、祈り、感謝し、また夜は更けていきました。~つづく~

 

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