我が家で長年育てているカスピ海ヨーグルト。牛乳を左の器に入れ、右のヨーグルトを1さじ取って混ぜます。常温で1日置くと、きれいなヨーグルトができています。
月曜日。「ひきこもり」中の食事と栄養について、見てみましょう。運動不足になっていませんか。お通じは正常ですか。お母さんは家族全員の健康管理の担当者ですから気を遣いますね。家族の体重の変化はいかがでしょう。
今日は、生きた乳酸菌やビフィズス菌を腸まで届けて、さらに乳酸や酢酸を産生して悪玉菌を少なくすると言われているヨーグルトについて。子どもにも食べやすく、腸の蠕動運動を活発にするので便通改善の効果があります。この時期毎日摂りたい食品ですが、買い物も重くなるので、牛乳で育ててみると、子どもたちはきっと喜ぶでしょう。
ヨーグルトメーカーというものも使っていましたが、ただ温度を一定に保つだけの機能でした。一回に1リットルは多すぎるようになった我が家は、それは卒業。カスピ海ヨーグルトを1回買って、それを牛乳に混ぜてずっと育てて食べています。とろりと固まったら冷蔵庫で保存。4,5日は大丈夫ですし、間違って全部食べてもまた買うことができます。腐ってダメになったことはありません。毎朝バナナやキウイにかけて食べますが、子どもなら、ちょっとジャムを置いてあげると見た目もかわいい。トトロンルームでご紹介したトマトやパプリカのジャムなら年中作れます。フルーツや野菜、ショウガも30%の砂糖と少量の酢を加えて煮詰めるだけです。夏、このヨーグルトはグレープフルーツや小松菜と一緒にスムージーにして、私の元気のもととなっています。
子どもは糖分の摂り過ぎに注意してください。血糖値が上がって食事の時食欲がそがれたり、疲れやすくなったり、ひいては生活習慣病につながります。慣れですから、多すぎるかなと思ったら、ほんの少しずつ減らして行きましょう。市販のおやつは糖分、脂分が多いので、添加物とともに、注意してくださいね。袋菓子はカロリーの表示を確認して、1回に100Kcalを超えないように。代わりにフルーツや芋類がおすすめです。
「ヨーグルト、もうできたかな?」と何度も確かめる子どもたちの顔を思い浮かべています。
そ・れ・で・も奮闘記 (第4回)
今となっては記憶が曖昧なので、家族にも取材をしながら書いています。気になるのは、乗れなかったフライトの料金。夫によれば、交渉の末、後日返金されることになったそうです。しかし、時は春節。香港のゴールデンウィークのようなものですから、翌日のシンガポール便が取れたのは奇跡です。きっとその時期の家族5人分は、べらぼうな値段だったのでしょう。今ぞ、夫が明かす真実。カード支払いでも間に合わなくて、もう一枚のゴールドカードを使って支払ったそうです。
夫がアドバイスを求めたシンガポールの人とは、仕事上のお得意様のようでした。オフィスに戻って電話をかけるが、相手も相当忙しいかたで、連絡が取れなかったと肩を落として夫はホテルに戻ってきました。それからもあちこち電話をかけていましたが、夜遅くやっと電話がつながり、その「救世主」Mr. Mah は、「わかった。どこか探すから、とにかくシンガポールで明日会いましょう。」と言ってくれました。「どこか…?」こりゃ、ミステリーツアーがはじまるらしい。こうなったら、腹を決めて流れに任せましょう。お金はなんとかなるだろう。・・・と、私はいたって楽観的。夫が、「これでは旅行中資金がゼロだ!」と、なんと、オフィスで先輩に頼んでトラベラーズチェック(海外旅行で使える小切手)を貸してもらっていたことも全く知らずに。
こういう無言のスタンドプレーは男の責任感なのでしょうか? それとも意地? それにしても、脳天気な妻でよかったですね、あなた。まぁ、こういうとき、「だれが悪い」とか「あなたのせいで」とかは話題にしてはいけないことは本能的にわかりますよ。何の解決にもなりません。ことは起こってしまった。そ・れ・で・も、何か希望は残されているはず。命を落としたわけではないのです。とりあえず、めったに食べられないホテルのビュッフェブレックファーストを楽しみましょう。子どもたちは大はしゃぎでおいしそうなフルーツをお皿に盛り付けています。これから始まる冒険がえらいことになろうとは、だれも想像していませんでした。~つづく~