19 ちょうだいじ 食物繊維

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 抵抗力をつけるには、腸をきれいにすることが一番と言われていますね。発酵食品に加えて、食物繊維をしっかりとるようにしましょう。サツマイモ、ゴボウ、レンコンなどの根菜の他、お通じがよくなるバナナなどの果物もおすすめです。子どもは根菜が苦手だと思いがちですが、幼稚園の給食ではきんぴらごぼうやささがきごぼうを入れた煮物を喜んで食べていますよ。うちでは年中サツマイモをお味噌汁の具にします。ゴボウもほんの少し入れると味、風味が良くなります。くれぐれも皮をむかないでくださいね。土を落とすだけでOK、ポリフェノールが保たれます。たぶん、根菜を細く切ってかき揚げにしたら、子どもはモリモリ食べます。少しの肉と赤ピーマンやサクラエビを混ぜると色もきれいで、すべての栄養分がとれそうですね。

 おとなには生姜がいいです。皮つきのままフードプロセッサーにかけて30%弱の砂糖を加えた生姜ジャムにしてある我が家では、これひと匙に酢(フルーツのがおいしい!)と炭酸を加えて、ジンジャーエールを毎晩飲んでいます。子どもにもお味噌汁にほんの少し、おろし生姜かその絞り汁をいれてあげてください。食物繊維もあるし、体が温まって免疫力がアップするのだそうです。

 他に、思いつくスーパーフードはおからです。いつまでもおからの煮物がうまくでなきい私ですが、おからクッキーは子どもが小さい頃から作っていました。黒砂糖やシナモンを使う、クルミを入れるなどバリエーションはいくらでも。何しろ安価。満腹感、お通じがよくなりダイエット効果があるので、ハンバーグなどのかさ増しにもどんどんおからを使いましょう。

 

そ・れ・で・も奮闘記 (第18回)

 香港の幼稚園の体験を聴いてください。今もあまり変わっていないらしいですが、幼稚園という建物は無い。マンションのワンフロアぐらいを園舎としていて、屋外の運動場はほとんど見られません。

 下の息子と娘が入った Playschool もにぎやかな通りに面した古いビルの一画でした。ごっついエレベーターでそのフロアに行き、ゲートを開けて school に入ります。少人数の年齢別の多国籍のクラスが2,3ありましたが、香港人のクラスは廊下の反対側別の区画にあって、こちらでは当たり前のように朝早くから3歳児も漢字の訓練と試験をしていました。人数が多いので香港ではどこの学校も午前と午後の分散登校です。

 次男は3歳8ヵ月、スクールバスで通う事となりました。向かいのフラットに英国人のMs. Carter という70歳くらいの先生が住んでいて、大きいバスに一緒に乗ってくださるので安心でした。娘は2歳10か月ですからまだ、と思ったのは私だけで、本人は「わたちもいく~!」と、毎日泣きさけび、3日目くらいにはバスの扉につかまって離さない頑固さ。Ms. Carter が「わたしのクラスにいれるから。」と連れて行ってくださることになり、入園してしまいました。

 School には、運動場代わりの砂場つきの遊び場があるのですが屋内なので砂が湿っていて(香港の湿気は日本の梅雨時以上です。)、次男はなぜかその砂の中からコインを見つけて来たりしました。絵を描きたいときは絵の具のある部屋で描いていいし、フィンガーペインティングもしたようで自由です。娘もすぐに馴染んで、私が行くと、飼っている亀や鳥、おいてあるものなどを全部英語で説明してくれたので驚きました。でも日本語と英語がまぜこぜで、食事中にスプーンを落とすと、「ノドワンとってくる。」(another oneのこと) という具合。ある日はミュージカル「キャッツ」を真似たのか、クラス全員口もとに黒いマーカーでネコの鼻とひげを描いてもらって帰ってきました。

 1年半が経ち、次男が小学校に上がる前にオイスカ香港日本語幼稚園が開園したとの情報が流れ、いずれ帰国するのだから日本語の幼稚園に入れることにしました。パッコウ(北角)という香港島の北部で遠いのですが、小さいスクールバスにチャンチェージェ(張おねえさん)が添乗。園児はほぼ全員日本人で日本から保育士も来ていて、ほぼ日本の幼稚園と同じ保育・行事をしています。園長は舘紅さんという全日本私立幼稚園連合会の会長もされたすごい方で、月1回くらい来日。いつも150%の声で演説・力説されるので、声がしゃがれていました。運動会は、運動場がないので、国立競技場の一角を借りて芝生の上でやりました。それでも園長は、子どもたちの胸と背中につけた大きなゼッケンを見て、「さやちゃんとおかあさん、がんばれ~!」とマイクを離す暇なく全力でアナウンス。個人情報などという言葉もなかった時代でした。~つづく~